もし、酸棗仁湯を服用しても熟睡出来ないなら、熟睡する体に変える別の方法を探さねばなりません。今回、3つ目の例をお話します。
酸棗仁湯の効きが悪くよく眠れないなら、太谿、湧泉穴に熱感はありませんか?足腰が弱っていませんか?寝汗をかくことはありませんか?尿が少なく濃くなっていませんか?便秘気味ではありませんか?更年期障害だと言われていませんか?1つでも当てはまったら、六味丸を追加し、太谿を押して揉んでください。それから神門を少し赤くなるまで揉んでから寝ましょう。しばらく続けると、熟睡する体に変わっていきます。
私たちの体は、体温が下がっていけば眠るように出来ています。ですから、体温が高いまま睡眠薬を服用しても、眠れない、眠れても熟睡感が得られないかもしれません。薬が増えていく前に、体内に鬱した熱を清ますことで熟睡出来る体に変えていきましょう。第6回は、別の原因による不眠の対策を考えます。
*経穴の場所は、書物やネットで調べれば分かります。