熟睡するためには、環境を整えることが大事です。ぐっすり眠ろうと考え、ベッドに入る前にアルコールを飲む方がおられます。これは逆効果で、熟睡出来ない体になります。もし熟睡したいなら、眠る2時間以上前に、適量の美味しい酒を飲まれてください。
以前より胃腸が弱い方は、脾兪、章門、大白と神門をしっかり押してから床についてください。いつもより眠れたなら、帰脾湯を試してみる価値はあります。しかし、普段から息切れがして、力が入らず動くと汗をたくさんかく、食欲もなく、舌は痩せていて淡白、脈も細く弱々しい、このような方は効きにくいかもしれません。
体の状態を回復させなければ、熟睡できません。対策はいくつかあります。食生活を見直し、少しずつ活動量を増やしていくのもいいかもしれません。薬で解決したいなら、十全大補湯と帰脾湯を飲み続けてみてください。徐々に、熟睡できる体になっていきます。熟睡できるようになったら、薬の使用は減らしていくことを忘れないでください。
*太白;足太陰脾経の原穴、章門;足太陰脾経の暮穴、脾兪:足太陰脾経の背兪穴