便秘を治したいと考えられている方は、多いと思います。今回は、肺病を患っていたり、デスクワークの多い方の便秘の治し方をお話します。
宿便を患っている人は、足三里と上巨虚に加え、列穴と中府を押しながらしっかり揉むと、便の出が良くなります。これは、肺と大腸が繋がっているからです。喘息などの肺病を患っている人は、肺病の治療がうまくいけば便秘も改善します。下剤を使い続けると大腸が弱り、引いては肺の病も悪化させてしまうかもしれません。
次に、デスクワークの多い仕事で、便は硬くはないが出にくく、お腹が張っておならが多い方の対策を考えましょう。足三里と上巨虚、さらに気海と合谷を押してください。便の出が良くなったら、合谷をしっかり押し揉みして、1)半夏厚朴湯+麻子仁丸、あるいは2)通導散を試してください。デスクワークの多い方の対策を同時に行っていけば、漢方薬は使わなくても便秘しない体に戻っていきます。
*気海;仁脈に属し、臍下1.5寸にある。