糖尿病の患者さんと、運動を楽しむ方法についてお話することがよくあります。4週間後の来院時、血糖値の改善が見られなかった時は、“運動はされているのですか?”とお尋ねすることにしています。以前、“先生に言われて歩き始めたのですが、足が痛くなったので止めました。あ、それから、走ってみました。”と答えられた患者さんがおられました。“靴は、どうされましたか?”とお尋ねすると、“歩きやすい2000円ぐらいの軽い靴を買いました。”と答えられました。舗装された道を歩いたり走るわけですから、足腰を守るための靴は必須アイテムなんです。
ウォーキングシューズは、衝撃を緩和するためにソール部分が厚くなっていますので、けっこう重いものです。この重みが足を守ってくれます。足にフィットした靴下とウォーキングシューズを履いて、歩き始めましょう。ところで、この患者さんは、いきなり走っていますが走るには、準備が必要です。通常は、歩行から始めて、徐々にジョギングに移って行きます。そこで、歩行を始める時に、初心者用のジョギングシューズを選んでおくのは、賢い選択かもしれません。初心者用のジョギングシューズは、ソールが厚く適度な重さもあり、ウォーキングシューズとしても使えます。自分だけでは決めないで、靴の専門店へ行き、知識のある店員さんとよく相談して、いいシューズを選びましょう。