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砂糖について考える。 ケチャップ編  2015,1.6

 糖尿病患者さんが食事をする、それは病気を学び克服していくことでもあります。診療中に砂糖の話をすると、身構えてしまう患者さんは少なくありません。そこで、砂糖について考えてみました。日本糖尿病学会は、調味料の1日使用量0.5単位の中で、0.2単位(4 g)の砂糖使用を勧めています。アメリカ糖尿病協会の考えは、明解です。水に溶けた砂糖は控えるか、出来るだけ取らない。そして、糖質としての砂糖をパンやご飯と区別せず、健康的に使うように勧めています。つまり、料理を楽しむために、適量の砂糖を使うことは{よし}としています。今月は、ケチャップを使う料理、チキンライスとナポリタンを見てみましょう。

 ケチャップ10 gには、約2.8 gの砂糖と約0.33 gの塩分が含まれています。おかずのクッキング 2013 10/11月号のレシピ“フライパンチキンライス”には、13 gのケチャップが使われていました。約3.6 gの砂糖が使われていますが、水に溶けているわけではなく、この程度の砂糖を気にする必要はありません。おかずのクッキング 2013  12/1月号の“ナポリタン スパゲッティ”には、約50 gのケチャップが使われていました。含まれる砂糖は14 gになります。糖尿病の患者さんは、対策を考え方がよさそうです。

    提案1;砂糖の含量が半分程度のケチャップを探す。

    提案2;ケチャップ25 g(砂糖7 g)と新鮮なトマトを使う。

    提案3;砂糖含量が半分程度のケチャップを作る。

砂糖に気を使う理由は、ご飯(特に玄米ご飯)やパン(特に全粒粉のパン)と比べて栄養価が低いからです。1回の食事で10 g以上の砂糖を使うのは適量ではないと思います。どうしても必要な料理なら、低カロリーの甘味料を混ぜましょう。 

at 2015/01/06 18:06:28