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Dr.野田の診療日誌 No.3-0 糖尿病が良くなる時 2016, 9.9

 アメリカ糖尿病協会の雑誌“Diabetes Forecast”に、体重を5~10 %落とすと血糖や血圧やコレステロールが確実に低下すると記載されていました。確かに、肥満気味の患者さんが運動を始められ、体重が5Kg程度減ると、血糖とヘモグロビンA1cが大いに低下する事はよくあります。それでは、痩せ気味の患者さんの場合はどうなるのでしょうか?
 痩せ気味で、SU剤を服用されていた患者さんがおられました。空腹時血糖は200 mg/dl程度、ヘモグロビンA1c は9 %程度でした。インスリン治療を嫌がられたので、しばらく経過をみることになりました。ところが、3ヶ月後、空腹時血糖は100 mg/dl近くまで、ヘモグロビンA1cは7 %近くまで改善していました。確か、体重の減少は1Kg程度だったと記憶しています。
 1)何故、体重が減ると血糖や血圧やコレステロールが低下するのか?そして、これらの病気の原因は同じなのか?2)何故、体重減少は僅かだったのに、高血糖が改善したのか? 次回、これらの疑問にお答えします。
at 2016/09/09 13:27:52