調胃承気湯は、大黄、芒硝、甘草からなる方剤です。服用すると、以下のように働くと考えます。
服用すると、三つの生薬は小腸絨毛(脾の一部)から吸収される。そして、甘草が集めた陽気で脾を動かし、肝臓、肺を経由して心臓から放出される。胃に達した芒硝で邪気を水と共に血管内へ導き、大黄で血流に乗せ肝臓や腎臓などで処理する。
微熱や胸部の不快感などがあり、便は硬くはないが出にくい場合に適しています。胃壁での陽気の鬱滞が続くと、脾や大腸へ流れる陽気が増えてきます。便が硬くなり、いわゆる便秘となる過程について、次回考えてみます。