つまずいて転んだりして顔面にアザを作ったり、骨折する患者さんがおられます。糖尿病の患者さんの中には、神経障害などのためにバランス感覚があきらかに鈍い方がおられます。
バランス感覚とは、運動技術です。つまり、訓練でバランス感覚はみがけるのです。しかも、簡単に!
---いくつかご紹介します。
1)歯を磨く時、片足立ちをする。
2)背もたれのある椅子を使う。
椅子に座った状態から、手を使わずに立ち上がり、
椅子に座る。
この運動を7回繰り返す。
3)直線上を歩く。
ロープの上を歩くように、足先の前に反対側の足の
かかとを置くようにして歩く。
4)通勤バス、電車で
つり革を握って立ち、体全体でバランスをとる。
---バランステストにチャレンジしてみませんか。
1)胸の前で腕をクロスさせ、足を揃えてまっすぐ立つ。
片足を45°前に上げ、目をとじ番号を数える。
2)姿勢が維持出来なくなるまで番号を数える。
3)反対側の足でも同じことを繰り返す。
<判定>
20〜49歳;両足共に25数えられたらOK
50〜59歳;両足共に20数えられたらOK
60〜69歳;両足共に10数えられたらOK
70〜79歳;両足共に 4数えられたらOK
80歳〜 ;両足共に 1数えられたらOK