高血圧の治療に漢方薬をお勧めする時があります。既に高血圧で治療している方で、安定していた血圧が急に高くなった場合。もともと血圧は高くなかったのに、頭痛やめまい、耳鳴り、不眠などを自覚し血圧が高くなった場合などです。
安定していた血圧が急に高くなった場合は、褐色細胞種などの病気が隠れているかもしれませんので精査が必要です。精査しても異常が無い時、漢方薬が血圧を正常に戻してくれます。肝陽上亢と言われる証の場合が多く、釣藤鈎を含む方剤がよく効きます。乱れた陰陽のバランスを整えていくことで、乱れた血圧が落ち着いてきます。薬を飲まれている方は薬の減量が出来、飲まれていない方は薬を飲まなくても血圧は安定してきます。陰陽のバランスが整えば、漢方薬は減量か中止して行きます。