糖尿病で通院中の80代の女性Tさんは、長年便秘に苦しまれていました。便が硬くなりやすく下剤を使われていましたが、すっきりと排便出来てはいなかったようです。顔も赤っぽく、元気もなくなってきていましたので、下剤を止めて漢方薬の麻子仁丸をお渡ししました。
1週間後、娘さんと一緒に来院されました。便秘が治っただけでなく、顔の赤みもとれて活発に話され、まるで別人のようでした。内熱が瀉されて体調が良くなったようです。そのためか、200 mg/dlあった血糖が、90 mg/dlに下がっていました。インスリンが中止出来そうです。漢方薬は減らし、食事と運動のお話をして、1ヶ月後に来てもらうことにしました。