1人暮らしの患者さん達に、“1食だけでもいいので食事を作ってみませんか”と勧めてきました。そのためでしょうか、50代の1人暮らしの男性が朝食と夕食(時に)を作られるようになりました。2週間後に来医院された時の血糖コントロールは、食後血糖;240→120 mg/dl、HbA1c;11.5→10.5 %と改善していました。健康度が上がったためでしょうか、体重は80.0 kgから81.4 kgとわずかに増加していました。運動療法を組み合わせれば、少しずつ体重も減らしていけるでしょう。
朝食は、全粒粉の小麦粉とオリーブオイルを使ってホームベーカリーでパンを作られているようです。野菜サラダも食べられているようで、生き生きとした健康そうな顔をされていました。実際に食事を作って充実感を味わい、血糖値の明らかな改善を知ると、料理を作り続けていくことはそう難しくないと感じました。