ある朝、臭いの強い下痢便が出ました。しかも、肛門に灼熱感が残りました。朝起きると口が乾燥していますが、あまり水は飲みたくありません。舌を鏡で見ると、黄膩苔です。どうも、大腸湿熱証のようです。調胃承気湯(主薬は大黄)が手元にありましたが、日本では下剤として使う漢方薬です。しかし、大黄などの攻下薬は、湿熱を治し下痢を止める働きがあるので、使ってみることにしました。服用すると便意をもよおし、やはり下痢便が出ました。しかし、治っていく感じがしましたので続けて服用しました。年末で、会食などもあり10日ほどかかりましたが、治癒しました。調胃承気湯は、下痢の原因(湿熱)を消してくれる漢方薬でもあるのです。
---脂っこい食事や、過度の飲酒は湿熱を悪化させます。