運動は、血糖や血圧、コレステロールなどを改善するだけでなく、心臓病やうつ病なども防いでくれます。糖尿病患者さんに運動の話をすると、“膝や腰が痛くて運動出来ません。”と言われる方が少なくありません。関節に問題を抱えている糖尿病患者さんは、どうしたらいいのでしょうか?アメリカ糖尿病協会の月刊誌、 “Diabetes Forecast”の最新号(4月号)に、「Working Out When It Hurt」と題する記事があります。痛みがあっても、出来る運動が必ずあります。
痛みには、good painとbad painがあります。運動後の筋肉痛はgood painです。運動前にあった痛みが、運動中に悪化するなら、bad painで運動は止めるべきです。足腰を鍛えるスクワットの場合、太ももが熱くなるのは問題なく(good pain)、膝に痛みを感じるようなら問題です(bad pain)。肩の動きが悪いなら、水泳はしない方がよく、痛みのない部位を使う運動を選びましょう。------
痛みの程度を明らかにすることも重要です。つまり、0(痛く無い)から10(耐えられないくらい痛い)までランクずけするわけです。そして、2~4の場合は安全に運動が出来る。5以上の時は、専門家に相談する