診療中に、50代後半の糖尿病患者さんの血液検査の値を見て驚きました。100 mg/dlを超える程度だった中性脂肪が大きく変動しています。2ヶ月前の値は1300 mg/dlを超え、1ヶ月前の値は、何と4300 mg/dlを越えていたのです。200 mg/dl前後だったコレステロールも、350 mg/dlを超えていました。高脂血症の薬は使っていませんので、薬の影響ではないのは明らかです。 患者さんに急性膵炎の話などをした後で、“食事と運動で、脂質は劇的に下がりますよ。”とお話しました。6週間後のデータは、中性脂肪は600 mg/dl、コレステロールは230 mg/dl程度と改善していました。毎日、歩かれているようです。食事療法がうまくいけばおそらく、薬を使わなくても中性脂肪の値は、200 mg/dlを切るでしょう。