年配の糖尿病患者さんと話をしていると、20代の時と同じ量の食事をしても、翌日にはいつものように食事が出来る方が多いようです。30歳頃から、体が消費するエネルギーは減っていくため、食事量も減って行きます。しかし、2型の糖尿病患者さんでは、ほんの少しずつしか減っていかない方が多いような気がします。余った栄養が、血糖や脂質などに変えられていくのは仕方のないことですが、体への負担が大きいことは問題です。糖尿病患者さんにとっても、適切な食事をすることはとても重要なことなのです。
では何故、年と共に食欲が減って行かないのでしょうか?体が、いつも“栄養不足の状態”にあるためかもしれません。あるいは、中医学で言うように、“胃熱”が原因かもしれません。そこで中医薬膳学に基ずいて、胃熱を冷ます食材と精神を安定させる食材を使って、栄養が有り美味しいスープを作ってみようかと考えています。