糖尿病患者さんから、“運動するのに1番いい時間は、いつですか?”と質問された事が、何度かありました。その時は、“最初に、運動してはいけない3つの場合を知って下さい。それ以外の場合は、原則、運動出来ます。”とお伝えしています。*運動しない方がいい3つの場合。1)朝起きてすぐ 2)食事をしてすぐ 3)体や天候が悪い時
アメリカ糖尿病協会の月刊誌 “Diabetes Forecast”の3/4月号(2015年)に、「All in Good Time」の記事がありました。そこに書かれていたことは、1番運動しやすい時間が、運動する1番いい時間である。そして、低血糖を起こしやすい薬物(インスリン、SU剤)を服用されている患者さんは、低血糖に留意する必要がある。低血糖は運動中だけではなく、運動後に起きる事も多い。そして、運動中や運動後の血糖を管理するためにも、1番運動しやすい時間(毎日決まった時間)に運動することが大事である。そうすることで、運動が、体にどのような影響を与えているかについて学ぶ事が出来る。 朝、運動しやすい場合;早朝に血糖値が上がるようなら、朝の運動がよい結果をもたらすので、運動する1番いい時間となる。インスリンやSU剤を使っていないなら、自分で決めた朝が、運動する1番いい時間となる。インスリンかSU剤を使っているなら、朝食の取り方について主治医に尋ねる。そして、インスリンを減量するかどうかについても尋ねる。低血糖を防げれば、朝が運動する1番いい時間となる。食前、運動しやすい場合;ーーーー