アメリカ糖尿病協会の月刊誌 “Diabetes Forecast”の3/4月号(2015年)に、「THE FUTURE IS NEAR」と題する記事があります。以前、(1)吸入インスリンについてお話したことがありますが、アメリカでは既に、超速攻型インスリン注射の代わりに使われています。特徴は、喘息の吸入薬と同じように使える。吸収と消失が早いので、効果が早く低血糖の危険も少ない。ただし、ヘビースモーカーや喘息などの肺の病気がある方は使えません (2)コンタクトレンズで血糖が測れる時代がくる!正確には、スマートレンズと呼ばれる特殊なコンタクトレンズで、涙の中のグルコース(糖)を1秒ごとに測り、その値をモニターに映し出せる装置が開発されています。まだ、実用化のメドはたっていないようです。(3)インスリンを注射したかどうか忘れても大丈夫な、Timesulinが、アメリカで使われているようです。キャップについたタイマーが、前回キャップをはずしてからどれくらいの時間がたったかを表示してくれるようです。これは役に立ちそうです。(4)高血糖の時は働き、低血糖では働かないインスリン、スマートインスリンが、開発されています。インスリン治療患者の低血糖のリスクを、大幅に減らしてくれそうです。(5)---