Dr.野田の診療日誌 No.1-0 血糖降下剤を使う 2016, 8.23
【60歳代の男性来院、食後血糖 250 mg/dl、HbA1c 12.5 %、尿糖 500 mg/dl、網膜症と腎症無し。高血圧、高脂血症、高尿酸血症など無し。
治療法を説明した。喉の渇き、多尿、足がつるなどの自覚症状が見られ、BMI 21.6、インスリン分泌が少ないと推測されたので、少量のSU剤を提案した。
Rp. アマリール(0.5) 1/2T、1×朝食前
2週間後には症状消失していたが、食後血糖 230 mg/dlと高め、増量した。
Rp. アマリール(0.5) 1T、1×朝食前 一日薬価 10円程度
半年後、空腹時血糖 130 mg/dl、HbA1c 6.8 %と血糖コントロールは良好となった。体重 68 Kgと増加はなかった。】
次回、1)何故、インスリン治療を選択しなかったのか? 2)何故、少量のSU剤で劇的に血糖が下がったのか? 3)SU剤を処方する時、伝えたことは何だったのか? お話したいと思います。
at 2016/08/23 21:06:51