Dr.野田の診療日誌 No.2-0 アレルギー性鼻炎が治った 2016, 9.1
【当院治療中の70歳代の女性が来院され、咽の痛み、咳、鼻水を訴えられた。空腹時血糖 190 mg/dl、HbA1c 8.5 %、網膜症や腎症なし。高脂血症なし。】
咽の痛みと咳が主な症状であり、以下の漢方薬を処方した。
Rp. 桔梗湯 7.5 g、3×各食前
五虎湯 5.0 g、2×(朝食前、夕食前)
1ヶ月後に来院された時、耳を疑うようなことを言われました。“実は、5年前からアレルギー性鼻炎があり、2年前に受信した耳鼻科から抗アレルギー剤をもらい毎日飲んでいました。1日でも飲まないと、鼻水が止まらなくなります。ところが、先生からいただいた薬を3日間飲んだら、鼻炎がすっかり治ってしまいました。もう1ケ月薬を飲んでいませんが、鼻炎の症状は出ません。”
最近の空腹時血糖 140 mg/dl、HbA1c 8.0 %と改善しており、鼻炎の治癒を推測させます。
次回に、1)何故、風邪薬として出した漢方薬が、5年間も続いたアレルギー性鼻炎を治したのか、しかも僅か3日で?2)何故、高血糖の改善がみられたのか?をお話したいと思います。
at 2016/09/01 13:32:02