黄連阿膠湯は、黄連、黄芩、阿膠、白芍、鶏子黄からなる方剤です。腎陰を保つ物質を補い陰陽のバランスをとれば、この不眠は治ります。
まず、胃壁内に出来た邪気(湿熱)は黄連で処理する。肝の余剰な陽気(熱)は黄芩で瀉し、白芍で肝陰を増やし陽を減らす。これで胃と肝は常態に戻ります。次に、陰を保つ物質の肝での合成を増やします。鶏子黄(卵の黄身)が有効です。最後に、阿膠で陰保持物質を主に腎に集める。これで、腎陰が補われ、陰陽のバランスがとれます。不眠の原因が解消するので眠れるようになります。
ストレスなどで肝陰を消耗し、不眠になった場合にも有効と思われます。もし、胃壁内に入った陽気に対して水が反応したら何が起きるのでしょうか?