麻子仁丸は、麻子仁、大黄、厚朴、杏仁、芍薬からなる方剤です。服用すると、主に脾胃、肝肺で以下のように働くと考えます。
邪気の排泄
1) 胃壁
|熱、邪気→|→邪気と熱を胃内へ排泄
大黄、厚朴、枳実 *小承気湯の働きが期待できます
2) 脾(腸管壁)
毛細管 腸管内
| || → |
麻子仁、大黄 *腸管壁の水分を増やす
3)肝と肺
肝
|陰血保持|- ->心 *大静脈へ流れる血液量を調節
芍薬 ↓↑
肺
↓ 杏仁 *大腸の蠕動を促す
大腸 邪気を長から排泄する?
方剤の構造を考えると、脾約ではなくても、老人の乾燥性の便秘にも有効でしょう。