50代の男性 会社員;糖尿病、高血圧、高脂血症などで当院治療中
転勤になり、当院を受診された患者さんがいます。飲まれている薬を見せてもらうと、同じような薬が2〜3種類も重複して処方されていました。効果は芳しくなく、一部の薬しか飲まれていなかったようです。そこで、心療内科を変更してもらい、薬を整理してもらいました。症状は幾分かは良くなったようですが、顔面の紅潮が強く、不眠ややる気が出ない状態には変わりはありませんでした。肝鬱による鬱証ですが、処方した薬がなかなか合いません。体格、病気、経過なども考慮し弁証しなおし、柴胡加竜骨牡蛎湯を処方してみました。この薬が体に合っていたよで、2週間後診察室でお目にかかった時には、まるで別人のようでした。しかし、完全に治った訳ではないので、経過をみながら薬の調節をしていくことになりました。