糖尿病の患者さんは血圧も高い方が多いので、食欲のコントロールのために塩分の話しをよくします。少量の降圧剤を飲まれている60代の男性と食事の話しをしていた時のことです。朝食は和食で、みそ汁と漬け物をかかさず食べるそうです。そして、やはり漬け物には醬油をかけて、もう一品塩分のあるおかずを食べられているようです。これまで塩分の話しは何回もしてきましたので、患者さんも取りすぎには気をつけられていたようです。薬を減らした後でも、血圧は105/65前後の値で推移しています。塩分をもう少しだけ減らす工夫が出来れば、きっと降圧剤はいらなくなることでしょう。
実は、起床時の血圧が高いことを気にされていたのです。なぜ起床時に血圧が高いのかを説明しました ---その日に摂取した塩分の処理が出来なかったので、寝ている間に血圧を上げて塩分を捨てているのです---。理解し難かったようなので、機会があれば、賢い塩分の使い方をお話しようと思っています。