2013年11月号の“Diabetes Care”に、糖尿病治療のための食事療法の論文(Position Statement)を見つけました。油についての記事を覗いてみましょう。
大原則;量より質に注意を向ける。
適量は、患者さんごとに違う。
要点を書き上げると、
1)1価不飽和脂肪酸(オリーブオイルに多く含まれている)と
多価不飽和脂肪酸(植物油に多く含まれている)は、どうか?
・1価不飽和脂肪酸は、血糖を下げ心臓病のリスクも下げ
る。----積極的に選びましょう。
・多価不飽和脂肪酸が、健康によいという証拠はない。
2)オメガ-3脂肪酸(EPA,DHA)は、どうか?
・サプリメントを勧める理由は、何もない。
・青魚(fatty fish)は、脂質異常を改善し、心臓病を予防し、
健康度を上げる。 ----1週間に2回以上食べましょう。
3)飽和脂肪酸、コレステロール、トランス型脂肪酸は、
どうか?
・一般の基準と同じ。
----飽和脂肪酸は、全カロリーの10 %以内に、
コレステロールは、1日当たり300 mg以内に、
トランス型脂肪酸(ショウトニング、マーガリン
に多く含まれている)は、極力取らない。