“知り合いが新しい糖尿病の薬を飲み始めてから、血糖が下がって来ました。私にも出して下さい。”と言われた患者さんがおられました。薬のほんとうの姿を知れば、糖尿病の治療もうまくいきます。薬は、新しいから、値段が高いからよく効く訳ではありません。自分に合う薬を、上手に使わなければ、ひどい目に遭うかもしれません。
【Diabetes Forecast】の11月号に、“マイティメトホルミン”と題する記事がありました。マイティーとはマイティマウスのことで、メトホルミンとは糖尿病薬のビグアナド剤(メトグルコやメルビンなど)のことです。マウス(ねずみ)を使った実験で、メトホルミンが強力な力を発揮したと述べられていました。強力な(すばらしい)力とは、どんな力でしょうか?--->メトホルミンを中年にあたる時期から飲み始めたマウスは、飲まなかったマウスより健康で長生きした。
メトホルミンは1番安い糖尿病薬で、アメリカでは診断後最初に使われます。この薬は、どのような力を秘めているのでしょうか。次の4つの働きのいずれでしょうか?(1)食欲を減らす。(2)体の中に入る栄養を減らす。(3)栄養の利用を増やす。(4)捨てる栄養を増やす。