時々、“実は、数年前から食事の味がしないんです。いろいろ検査もし、薬も飲みましたがよくなりません。”と言われる糖尿病患者さんがおられます。これまで、教科書どおり、亜鉛を含んだ薬やビタミン剤などをお出ししたことがありますが、ほとんど効きませんでした。患者さんもあきらめておられ、有効な方法も見当たらずただ経過をみるだけでした。稀な病気でもないようで、全てが糖尿病が原因ではないでしょう。きっと、いい治療法があるはずです。
中医学では、脾胃気虚証、湿困脾胃証、気陰両虚証と弁証されることが多いようです。“どうせ治らない。”とあきらめる前に、証に合った漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。きっと、健康的な食事を楽しめるようになります。