数年前のことですが、通院しておられた60すぎの男性の糖尿病患者さんが、“最近寝汗をかくんですけど、なんとかなりませんか?”と尋ねられたことがありました。“結核などで、寝汗をかく場合がありますが。服がびしょびしょになるほどではないようなのでしばらく様子を見て下さい。”とお話したことがあります。その患者さんは,現在は通院されていません。
痩せられていたように記憶しています。中医学では、これだけの情報(年齢、体格、主訴)があれば、腎陰虚を強く疑います。そして、使用する漢方薬は、当帰六黄湯の加減です。当帰六黄湯は保険が使えませんが、他の漢方薬で代用できます。