市外から通院されている60歳代の女性の糖尿病患者さんがおられます。最初、ヘモグロビンA1cは9%台でしたが、薬はいっさい使わず、食事と運動療法で経過を見ることにしました。血糖値は下がって来ましたが、なかなか病人の印象が消えてくれませんでした。詳しくお話をお伺いしたら、長年便秘で困られていたのです。実熱の証がありましたので、患者さんに合う漢方薬をお渡ししました。1ヶ月後来院された時には、病人の印象はなく、元気が溢れ出ているようでした。血糖も順調に下がってきており、ヘモグロビンA1c が7 %以下になるのも時間の問題でしょう。