食品の料理の仕方で、炎症を起こす物質(AGEs)が増える場合があります。アメリカ糖尿病協会の月刊誌、 “Diabetes Forecast”の4月号に「Get Steamed」と題する記事があります。AGEs(蛋白に糖がくっ付いて安定している物質)は、全身に弱い炎症を起こしてインスリンの効きを悪くし、合併症なども増やすと言われています。ちなみにヘモグロビンA1cもAGEsの一種です。食品を蒸したり茹でる調理法に比べると、トーストしたり網で焼いたりする調理法の方がAGEsが出来やすいようです。
74名の肥満傾向の女性に参加してもらい、AGEsの多い食事を食べる群と少ない食事を食べる群に分け、4週間後に両群のインスリン感受性が報告されています。AGEsの少ない食事を食べ続けた女性の方が、明らかにインスリンの効きがよかったと報告されています。現実には、トーストしたり、網で焼くことでおいしくなる料理があります。まあ、必要以上に火を通しすぎない方が賢明でしょう。