糖尿病患者さんには、歩行などの有酸素運動と適切な筋トレを勧めています。多くの糖尿病患者さんにとって、筋トレはあまりおもしろくないかもしれません。また、張り切りすぎて体をいためてしまわれる方もおられます。しかし、筋トレは糖尿病の患者さんにとって大事な治療です。では、どうすればよいのでしょうか?
“仕事が忙しくて運動などできない。”と言われる糖尿病患者さんは、結構おられます。そこで、提案をしています。“歩行などの有酸素運動は、こま切れに行っても十分な効果があります。同じように、筋トレもこま切れに行ってはどうでしょうか。例えば、歩行の途中で壁での腕立て伏せ10回、終わってからスクワットを10回行う。エレベータやエスカレータは使わず、階段を上る。デスクワークの多い方は、仕事の合間に、頸や肩の運動や腹筋を使う運動をそれぞれ10回行う。合わせて1日3分程度から始めてみませんか。以外と、簡単に出来ます。そして、体の変化に気づいてください。”多くの糖尿病患者さんでは、筋肉の量と質を保ち、無理なく脂肪が蓄えられる体にしておくことで、血糖やコレステロール、中性脂肪は正常(近くまで)に戻ります。