先週、東京で新薬SGLT2阻害剤の講演会がありました。その中で、この薬は、血糖値を下げ、機序は分からないが中性脂肪と尿酸の値を下げると発表されていました。2型糖尿病の病因を考えると、説明は簡単かもしれません。
体脂肪になれなかった栄養物質は、糖だけではなく脂肪や尿酸などにも変えられて血液(体液)中に移されます。ここで、積極的に糖を体外へ捨ててやれば余分な栄養物質を処理することになります。このことは、中性脂肪や尿酸などへ変えなくてもよくなり、結果としてが減少することになります。流れがスムーズになり、体を傷つける炎症なども減るでしょう。また、体液が減り、炎症も減るので血圧も下がります。いいことずくめですが、もちろん副作用がないわけではありません。