糖尿病患者さんが食事をする、それは糖尿病を学び克服していくことでもあります。製薬会社が作った患者さん向けの資料「ベジファースト習慣」をもらいました。ベジファースト習慣とは、野菜から食べ始める習慣を言います。当院では1歩進んで、野菜サラダ、(副菜)、おかず(メインディッシュ)、主食と正しい順番で食べるようにお勧めしています。
正しい順番で食べる習慣を身につけると、必要な栄養が取れ、体への負担も減り、食事に対する満足感が高まります。その結果として、多くの糖尿病患者さんで血糖の上昇も抑えられます。これは、野菜に食物繊維が多いからではなく、糖質が最後に胃の中に入るので血糖の上昇が抑えられるのです。ですから、ゆっくりとよく噛んで食べると効果がさらに大きくなります。
ラタトウイユ(西洋風野菜炒めと考えて下さい)のレシピが載っていました。動物性食品は使われていませんが、コンソメを少し加えてあるので美味しいと思います。美味しくなければ、食事に対する満足感は高まりません。白ワインが使われていましたが、手元になければ使わなくてもよいのでは!?当院では、ラタトウイユ丼を紹介したことがあります。白ワインは使わなくても、少しだけ動物性のうま味(コンソメなど)を加えればおいしいラタトウイユ丼になります。最初に野菜サラダを食べることも勧めていました。----おいしい食事を、正しい順番で、ゆっくりと食べる。