15年程前から、早朝のジョギングを続けています。今から5年前の朝6時頃、2人で会話しながら、楽しそうに散歩している60代の肥満の女性を見かけました。2年後に見かけた時は、まだ見た目の変化はなかったように思います。最近、散歩中の2人を見かけました。なんと体が締まって、まるで別人でした。そう、もう肥満体ではありませんでした。
アメリカ糖尿病協会の月刊誌、 “Diabetes Forecast”の7月号に、「Lighten Up」と題する記事があります。睡眠時間やベッドに入る時間や起きる時間にかかわらず、1日の早い時期(朝)に、ドアを開けて外で過ごす時間が多い人は、体重がよく落ちたと報告されていました。因果関係は不明なようですが、朝、日光を受けると、睡眠や食欲に係るホルモンの出方が変わるからだそうです。
運動療法は、朝、行った方が効果的なようです。当院では、運動時間が取れない患者さんには、朝食前の運動を進めています。インスリンやSU剤を使っていている患者さんでも、正しい手順さえ踏めば朝食前に運動ができます。