糖尿病患者さんが食事をする、それは糖尿病を学び克服していくことでもあります。糖尿病患者さんと昼ご飯についてお話しをすることがよくあります。そこで分かったことは、コンビニのおにぎりを食べられている患者さんは、少なくない。コンビニのおにぎりについて、素朴な疑問があります。悪くならないのはどうして?純粋なお米の味がしないのは何故?---
「コンビニの買ってはいけない食品 買ってもいい食品」と題する本を見ています。通常は、調味料(アミノ酸など)やpH調整剤、甘味料などが使われているようです。保存性を高めて、味付けの目的でよく使われているグリシンは、鳥やモルモットに大量に与えると中毒を起こして、死亡することもあるそうです。また、発色剤の亜硝酸Naが添加されているおにぎり(明太子、焼きたらこなど)もあります。魚卵や肉に多く含まれるアミンと化学反応を起こすと、ニトロソアミンという発がん物質に変わります。こわい!
それでは、どのおにぎりを食べたらよいのでしょうか?当院では、セブンイレブンのこだわり米の塩むすびをお勧めしています。この本でも勧めていました。腐敗するのを防ぐために調味酢、くっ付き難くするために植物油脂が使われているだけです。このおにぎりは、確かにご飯の味がします。ほかのおにぎりが食べたい時には、比較的添加物の少ない『梅』(この本では『梅』『鮭』『昆布』)のおにぎりを勧めています。有害な化学物質は少しずつ体の脂肪の中に蓄積されていきます。そして限度を超えたら、-----。
参考;渡辺雄二、「コンビニの買ってはいけない食品 買ってもいい食品」、大和書房