糖尿病患者さんと食事の話をしている時、“自分は油は使わないようにしています。”と言われる方が時におられます。“どうしてですか?”とお尋ねすると、“だって、油は高カロリーで体に悪いんでしょう”と答えられます。油は食事を美味しくしてくれる食材です。油について知ることは糖尿病患者のに必須です。
アメリカ糖尿病協会の学術誌“Diabetes Forecast”の2014年9月号に、「Got Canola oil?」と題する論文があります。なたね油を多く含んだ小麦パンを食べた糖尿病患者さんは、そうでない小麦パンを食べた患者さんよりヘモグロビンA1cの低下が大きかった(0.47% vs 0.31%)。そして、0.62%と最も多く低下したのは、高血圧の糖尿病患者さんであった。油について考える時、最初に質について考えましょう。
当院では、油を使うときは最初に油の質を考えるようにお伝えしています。そう、10年以上前からオリーブオイルかなたね油をお勧めして来ました。