糖尿病の患者さんは、高脂血症や高尿酸血症などを合併している方が少なくありません。尿酸値の高い糖尿病患者さんの尿の検査を行うと、尿酸が体に溜まりやすい体質でした。この患者さんには、尿酸が体に溜まるのを防ぐ薬をお出しました。そして、尿が酸性にならないように、食事指導を行いました。その後、尿酸値は正常範囲にコントロールされています。
日本人の高尿酸血症の原因の8割前後には、尿酸排泄障害が関係していると言われています。この患者さんも、尿酸排泄障害があり、体に尿酸が溜まりやすい体質をお持ちでした。そこで、尿酸排泄促進剤を処方しました。以前泌尿器科の先生から、この薬は尿が酸性だと尿酸結石が出来るので、尿をアルカリ性にする薬を一緒に飲まないといけませんと言われたそうです。このような使い方は、問題だと考えています。まずやることは、尿が酸性にならないようにすることです。尿をアルカリ性にする方法をお話し、どうしてもうまく行かない時には、使う薬の再考をすることにしています。