糖尿病患者さにんは、脳梗塞や心臓病などが多いと言われています。合併症が怖くて、異常なまでに血糖値にこだわられる患者さんがおられます。体を壊す主な原因は、高血糖ではないかもしれません。アメリカ糖尿病協会の月刊誌、 “Diabetes Forecast”の12月号に、「Your AGE Limit」と題する記事があります。以下のことが書かれています。
タンパク質、脂肪に糖がしっかりと結合するとAGEが出来ます。実は、ヘモグロビンA1cはAGEです。AGEは、体を酸化し炎症を引き起こすことで、体を壊して行きます。食卓から危険なAGEを減らす2つの方法があります。まず、AGEの多い食品と少ない食品を知ることで、食材の選択をしましょう。多い食品は、赤みの肉、クラッカーやクッキー、動物性脂肪などです。少ない食品は、鶏肉、魚、卵、豆類、ご飯やパン、植物性脂肪などです。次に。AGEができにくい料理法を選びましょう。低温で料理する。蒸す、とろ火で煮る、油で炒めて蒸し煮する。フライは、避ける(AGEは煮たチキンの6倍以上になる)。肉料理について、当院でもお勧めしていますが、多くの炒めた果物や野菜を添えるようにしましょう。AGEを増やさずに見た目もよくなり、おいしく食べられます。肉を炒める時は、料理する前にレモンジュースや酢などの酸でマリネすると、産生されるAGEが少なくなります。日頃から、食事に興味を持つようにいってますが、それは糖尿病の治療にもなるからです。