糖尿病論;第3 高脂肪、非低筋肉 3-22~3-28 不眠を論じる 2015, 9.10
3-22
食事や活動で汚れた体液と細胞内液、睡眠中にリセットされ、新しき1日始まる。朝、目覚めた時、リセット完了、大いに熟睡感あり、良き睡眠なり。不眠、健康を害すこと明らかなり。
ここに、肉体と精神を、覚醒状態から睡眠状態に変える睡眠装置を想定してみましょう。
3-23
睡眠装置、内あるいは外に熱ある時、失栄養の時、乱れて熟睡約束出来ず。
3-24
長引く情緒不調や思慮過度、脳内に熱鬱して睡眠装置乱れ、熟睡出来ず。神経活動鎮め、鬱した熱を寫す薬、熟睡を促す。
悪しき食生活続けば、消化器傷つき、体液濁りて熱鬱し、時に黄色く粘り気のある痰を出す。睡眠装置大いに乱れ、悪夢多く眠れず。
3-25
正しき治療なき糖尿病、長患い、精神や肉体の疲労蓄積、体液組成変化し、熱鬱し、睡眠装置乱れ、熟睡出来ず。法に隋いて治すべし。
3-26
消化機能低下続き、睡眠装置栄養されねば、熟睡出来ず。帰脾湯、これを主る。
3-27
血液の流れ滞りて熱持てば、睡眠装置の働き鈍り、熟睡出来ず。血流整える運動や薬、熟睡促す。
突然の驚きや恐れ、睡眠装置狂わせば、眠り妨げられる。法に隋いて治すべし。
3-28
問い、“子供や親のことで長く煩っています。また、熱がりになり、時に動悸がします。睡眠薬を沢山飲んでいますが、何年も熟睡出来ず、一睡も出来ないこともあります。どうしたら、ぐっすり眠ることが出来るようになるでしょうか?”
答え、“睡眠装置を狂わせる、多くの原因があると考えます。一緒に考えてみましょう。解決策が見つからない、いろいろやってみてもうまくいかない、思い悩むことが多い......こんなことが長く続けば、神経が休まらず、体液の組成も変わっていき、体内に熱が鬱してきます。睡眠装置は働かず、眠れないはずです。治療は、薬を飲みながら、思考の変容をしていくことになります。処方は、舌の所見を参考にして、(1)加味逍遥散、(2)酸そう仁湯、(3)睡眠薬 0.5錠から始めて行きましょう。きっと、熟睡出来るようになります。”
at 2015/09/10 13:56:06