トップ  > 診療日誌  > 糖尿病論;第3 高脂肪、非低筋肉 3-29~3-35 網膜症を論じる 2015, 9.12
受付時間

 9:00~12:30 

14:00~17:30


水曜は18:30まで
受付いたします。

休診日
 木曜・土曜の午後
 日曜・祝日

 
TEL
 092-752-2092

お問い合わせ先

〒 810-0001
福岡県福岡市中央区天神4-4-30
天神西江ビル1F

  • 電話:092-752-2092
  • FAX:092-752-2092

ケータイサイトQRコード

糖尿病論;第3 高脂肪、非低筋肉 3-29~3-35 網膜症を論じる 2015, 9.12

3-29
 糖尿病性網膜症、毛細血管からの血液成分露出、その主な成因なり。食後、食事由来の成分、血液中に入り、許容範囲越えれば毛管外に漏れ出る。少量なれば、処理されるも、体液汚れ、漏れ出す成分多ければ、組織変化す。網膜、感覚器ゆえ、症状現れやすく、また、容易に直視出来るため、合併症と認識されやすし。
3-30
 血糖変動の激しさ、血液成分変動の激しさ映す。故に、血糖変動激しき時、網膜症になりやすく、ヘモグロビンA1cとの相関、強いとは限らず。
3-31
 血液成分の漏れ、点状出血、硬性白斑など作り出す。もし、毛管変化し、血流悪しき領域出来れば、軟性白斑となって行く。もし、毛管閉塞すれば、血流保つため、新しき毛管作られる。新しき毛管、もろく、破れれば大量に出血し、失明につながる。
3-32
 黄班部、漏れ出た血液成分蓄積していけば、浮腫となり、視力低下の原因となる。治療の本は、血液成分の露出減らすことなり。眼科的治療、考慮すべき時あり。
3-33
 新生血管による緑内障、治療しがたく、失明する者多し。早期から、血液成分露出を減らす治療始めるべし。
3-34
 網膜症の治療、ただ、血液成分の露出防ぐのみ。故に、食後の血糖変動減らす努力するべし。食事の量と質改善し、正しく食べることにつきる。脂肪肝、血糖変動増やすなら、その改善有効なり。また、運動にも目を向けるべきなり。進行続くなら、眼科的治療考慮すべし。進行抑えること多し。
3-35
 問い、“ヘモグロビンA1cが、9%を超えているのですが、網膜症はありません。もちろん、神経障害や腎症もありません。心臓も悪くありません。このままの生活を続けてもいいですよね。”
 答え、“確かに、10年以上にわたり、ヘモグロビンA1cが10%を超えていても、合併症が見られない患者さんもおられます。血糖変動が少なく、高血糖にも順応出来ているのかもしれませんね。しかし、ほとんどの方は、静かに合併症が進んでいきます。一旦、合併症が出てくると、その後の進行は早いような気がします。急がずに、まずは、8%まで落とすよう一緒に頑張りましょう。”
at 2015/09/12 14:32:03